シラー「美と芸術の理論―カリアス書簡 (岩波文庫 赤 410-2)」読了。

薄い文庫だからとなめてかかったら、まぁ〜難しい。カント哲学を下敷きにしていてその筋の用語が出てくるので、基礎知識がないときつい。さくっと言えば「美とは自由に基づくもの」という感じだろうか?

一切は、各々のものがただ、自己の考えにだけ従って動いているように見え、しかも決して他のものを妨げることのないように巧みに按配せられ、かつ無技巧的に相互に交合しているのです。それは自己のものであると主張される自由と、我々が尊重しなければならない他人の自由とのもっとも適切な象徴なのです。

とは英国の舞踏に関する叙述だが、これってある意味アナキズム