卑俗的にして普遍的にして典型的な問題。

ペーター・ハントケ監督『左利きの女』を観た。スタッフはヴェンダース作品
ほぼそのままなのかな?ロード・ムービー三部作のリュディガー・フォグラー
もちょっと出演。嫁さん曰く小津作品っぽいカットが多いとのこと。小津その
人のポスターまで登場してたりなんか。その他、不思議なシーン多数。あの
竹馬は一体?

しかし、ヴェンダースがらみってのはどうしてこうも眠くなるのか…。

トモフスキー『散らかったユウウツと赤い月』『地球人』『YORUMANIA FULL』

我ながら分かりやすい選曲である。何となく新しいのも聴いてみたくなった
のである。全然聴き込んでなかったので。相変わらずメロディセンスは秀逸。

現状。誰一人として悪くなかったとしても、状況は好転するどころか
もしかしたら悪くなってるのかもしれないとでも言いたくなり、皆がどこ
までも陰鬱たる気分へと転がり続けていくという現実の好例。仕方がないので
とりあえず明日は浴びるほどアルコールを含んで溺れて逝ってきます。

あ。悪いのは誰か、と一人だけ挙げるならば、俺でしょう。間違いなく。
26年間のツケが回ってきたのかね。俺一人だけが板挟みになって苦しめば
良い。今までだってそうだった。誰も助けてはくれない。嫌な思い出は決して
色褪せることはなく、いつまでも嫌な思い出のままであり、ときには嫌な現実
として眼前に立ち現れて来さえもする。悪夢ならまだ良い。目を覚ませば
それで済む。現実には(死以外には)逃げ場がない。