愛猫の誕生日。

13歳ぐらいであるらしい。人間の年齢になおすと、70歳ぐらい?

年内の仕事を着々とこなす。帰り際、同期のM君とエレベーターで会う。
というか、午後から彼の姿を何度か見かけたのだが、忙しそうだったので
声をかけあぐねていたのであった。彼は某外資系コンピュータ会社に常駐
している。3年ほどまえは、女のことばっかり話題にしていた彼も、今や
一児の父である。

俺はこの後、どうなるのだろう。ただの平凡な父親などにはなりたくない。
かといって、音楽や文学や映画のマニアになりたくもない(マニアと言われる
人種、はっきり言って奴らは客観性を欠いた単なる化物である)。何か大きい
ことがしたい訳でもない。特にこれといってしたいことなどない。せめて、
大きな野望を胸に抱き、夢を果たせないまま死んでゆきたい。

その野望とは、夢とは何なのか。すべては闇である。